新型コロナ、5類移行で何が変わる?
2023.02.01
新型コロナウイルス感染症が、5月8日から、「5類」に移行されることが決まりました。分類が「5類」に変わると、何が変わるのでしょうか?
そもそも感染症の分類とは?
現在、新型コロナウイルス感染症は「2類相当」と言われていますが、この「2類」や「5類」というのは、感染症法という法律における位置づけです。
それぞれの感染症は、その感染力や重篤性などをもとに総合的に判断し、「1~5類」「新型インフルエンザ等感染症」「指定感染症」に分類されています。そして、この分類ごとに、講ずることのできる措置も法律で決まっています。
新型コロナウイルス感染症の位置づけは
新型コロナウイルス感染症は、流行初期には暫定的に「指定感染症」に位置づけられ、その後、「新型インフルエンザ等感染症」に変更されました。
「指定感染症」とは、1~5類に位置づけられていない新しい感染症について、法律に基づいた対策を迅速に行うために、期限付きで分類するもの。1~3類感染症に対して行われる措置のうち、必要な措置をカスタマイズして行うことができます。また、新たな知見が出てきたら、政令改正によって、措置を変更することも可能です。
ところで、感染症法は、あくまでも感染者らに制限をかけるものです。そのため緊急事態宣言のような社会活動の制限はできません。
そこで政府は、2020年3月には、新型コロナを「新型インフルエンザ等対策特別措置法」(特措法)の対象疾患とし、その後も引き続き特措法の対象疾患とするために、2021年2月に、感染症法上の位置づけを指定感染症から新型インフルエンザ等感染症に変更しました。
5類移行で変わること
では、5月8日以降、「5類」になると何が変わるのでしょうか。5類というと季節性インフルエンザと同じ扱いです。次のように、さまざまな措置が緩和されます。
マスク、イベントの規制は?
マスクの着用はもともと法的な拘束力があるわけではありません。あくまでも「要請」です。
現在は、屋外では不要、屋内では着用とされていますが、5類移行に伴い、「原則不要」で着用は「個人の判断に委ねる」ことになります。
また、イベントの収容規制も解除される見込みです。
これまでスポーツやコンサートで大声を出す場合は「収容定員の50%」が上限にされてきましたが、今後は、収容定員の100%を入れた場合でもマスクをすれば大声での声援、応援が可能になります。