コロナ禍だからこそ、自宅でできる運動を
2020.08.01
政府は「Go to」キャンペーンをはじめましたが、それでもやはり新型コロナウイルスの感染拡大を受けて外出自粛やテレワーク(在宅勤務)を続けている人も多いと思います。
そうすると、自ずと自宅にいる時間が長くなりますよね。
でも、座りっぱなしの時間が長くなり、身体活動が減ると、心身の健康に良くありません。生活習慣病の発症や悪化、うつ病や認知機能低下のリスクなどにつながります。また、感染を予防するという意味でも、座りっぱなしにならないこと、体を動かすことはとても大事です。
そこで今回は、YouTubeにアップされている、自宅でできる体操動画をご紹介します。
筋肉体操の谷本先生考案、「やはやは!筋肉元気体操」
これは、環境省が作成したもの。体操を考案しているのは、NHKの「みんなで筋肉体操」の筋肉指導(筋トレ指導)を務めている谷本道哉先生です。
NHKの「みんなで筋肉体操」は5分間ですが、かなりハードですよね。でも、「やはやは!筋肉元気体操」は自宅で気軽に取り組めるものというコンセプトなので、もう少しマイルドです。
「スクワット」「椅子を使った腕立て伏せ」「レッグレイズ(足上げ腹筋)」「背中と足の運動」という4つの筋トレの前に準備運動があり、筋トレは、きつい人のためのレベルダウン版も紹介されています。
とにかく説明がわかりやすい。そして、「浅いスクワットは浅はかなスクワットですよ」「頑張るか、もっと頑張るか、どっちですか?」といった、チャーミングな谷本先生の言葉が背中を押してくれます。
◎環境省×ナッジアンバサダー谷本道哉の「やはやは!筋肉元気体操」(全体)
https://www.youtube.com/watch?v=KhhLVEtVh-E&feature=youtu.be
「うちで踊ろう」コラボのフレイル予防体操
ステイホーム期間中に星野源さんが発表した話題になった「うちで踊ろう」。
長野県の松本市立病院では、「うちで踊ろう」の音楽に合わせた、フレイル予防体操を紹介しています。
「フレイル」とは、健康な状態と要介護状態の中間で、身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のこと。フレイルの人はそのままの生活を続けていると介護が必要な状態になりやすいので、フレイルを予防すること、フレイルからの回復が大切です。
そして、フレイル予防に大切な一つが、適度な運動なのです。
この動画では、ウォーミングアップ(足踏み、体幹の側屈、身体伸ばし、ステッピング)と筋力トレーニング(かかと上げ、もも上げ、外転運動、スクワット)が、星野源さんの「うちで踊ろう」のメロディに合わせてリズミカルに組み込まれています。
椅子に座って行うバージョンと立って行うバージョンの2種類が紹介されているので、年輩の方、膝や腰に自信のない方でも座ったまま行えます。
2分半ほどの短い動画なので、音楽を楽しみながら体を動かしましょう。
◎星野源さんの「うちで踊ろう」で出来る簡単エクササイズ! 松本市立病院
https://www.youtube.com/watch?v=NaQwM-GpB1k
家にいるからこそ、運動を
フレイル予防のために大切な3つの柱は、運動(身体活動)と、栄養(食事)、社会活動への参加です。外出自粛が続き、どうしても人との交流が減っていると思います。
でも、心身の健康を保つためにも、人とのつながりは大切です。直接会えないときには電話やメールで連絡をとりましょう。
そして、こんなときだからこそ、意識的に体を動かしましょう。
ただし、腰痛や膝痛などがあり、体を動かすことに不安があるときには、一度整形外科にご相談ください。