新年、「若く元気」をめざしましょう!
2019.01.01
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
みなさんの新年の抱負は何ですか?
「老化に歯止めを!」「心身の若返り!」という方もいらっしゃるかもしれません。
何をもって「老けている」「若い」というのかははっきりとはしませんが、いつまでも若々しくいるために大切なポイントの一つは「血管」です。
「人は血管とともに老いる」と言われます。そもそも全身の細胞にくまなく栄養と酸素を送り届けているのが血管です。だから、血管を若く保つことはとても大切なのです。
また、「筋肉」を保つことも大事です。
筋肉量は30歳前後をピークに年に1%ほど減っていくと言われます。ということは、10年経てば1割減、20年経てば2割減、30年経てば3割減……に。研究によっては1年に2~5%ずつ低下するという報告もあります。
筋肉が少なくなれば、見た目年齢も随分と老けてしまいますし、転倒や骨折を起こしやすく、身体能力が低下して廃用症候群や寝たきりに……ということもあります。
血管も筋肉も“若返り”は可能
この血管と筋肉、全身の老化にかかわるということ以外に共通点があります。
それは、いくつになっても若返らせることは可能ということです。
まず、筋肉は、いくつになっても使うことで鍛えることができます。以前からよく「スクワットが大事」「歩くことが大事」などと言われますよね。やっぱり体を動かすことは大事で、厚生労働省の「平成29年 国民健康・栄養調査」でも、四肢の筋肉量は肉体労働の時間が長い人ほど有意に多いと報告されていました。
また、筋肉を保つには食事も大切です。前述の国民健康・栄養調査でもたんぱく質の摂取量が多い人ほど筋肉量が多かったそうです。
血管を若く保つには?
一方、血管のほうは「若返るの?」と思うかもしれませんが、血管をいたわる生活を心がければ、何歳からでも遅くはありません。
血管にとって血圧や血糖値の上がり下がりがストレスになることがわかっているので、塩分や糖質(炭水化物や甘いもの)の多い食事はなるべく控えましょう。そして、睡眠不足や精神的なストレスといった心身のストレスも、血管にとってもストレスになります。
また、ウォーキングやストレッチといった適度な運動は、血管の内側の細胞(血管内皮細胞)に程よい刺激を与え、一酸化窒素(NO)などの良い物質を放出し、血管をしなやかに開いてくれます。
そう考えると、筋肉量を保つにも、血管を若く保つにも大切なのは、体を動かす、バランスよくしっかり食べる、睡眠を十分とる――といった当たり前のことです。
若返りの秘訣と言うにはあまりにも当たり前のことかもしれませんが、当たり前の生活を続けることこそ、若く元気にいられる秘訣なのです。